でんぶんじょの楽しみ

ドライブと山とスキーを最高に楽しむ。時折スピリチュアル。

残雪と雨の大日三山 1日目

7月12日

会社を午後半休し、いざ富山へ。

連休を利用し、大日三山へ。初の山小屋泊である。

大日小屋のwebでルート状況を確認すると、まだ残雪が多くてアイゼンが必要との事だったので、夏山用の軽アイゼンを購入した。

7月13日

当日の山行は、立山駅→室堂→雷鳥平→新室堂乗越→奥大日岳→七福園→中大日岳→大日小屋

流石に3連休だけあり、ロープーウエイのチケット売り場は、6時到着時に既に大行列ができていた。結局室堂到着は8時過ぎになった。

 

天気は曇り。まだ梅雨明けせず。

室堂乗越では雲の合間から時折剱岳が顔を出す。

登山道は室堂の賑やかさが嘘のように静かで、行き交う人もまばらで心細い程だった。

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残雪が多く、滑落したら結構下までいってしまいそうで慎重に前進。

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癒し。シナノキンバイかな?
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大日小屋の標識があり、ここからが初心者の高所恐怖症には怖かった。。。

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鎖場、長いハシゴあり、崩れそうな細い道のトラバースあり、雪渓ところどころありで、季節柄自分には少々難易度の高い山行となり緊張感がマックス。

70前後の両親が同行しており、標準タイムの1.7倍程度かかる想定だった。

が、更に遅延する事態が発生する。

途中父の足がつり、たまたま居合わせた後続の方々に筋肉緩和スプレーをお借りしたり、かなりバテ気味だったと見えて、両親の為にアミノ酸サプリを頂いた。

本当に心理的、肉体的に助かりました。

御一行も大日小屋に宿泊するとの事で、現地での再会を楽しみに先へ歩まれた。

 

足の事や登山不慣れによる疲労もあり、更に難所通過で歩みが遅くなる。

先程の御一行の姿はもう見えない。

七福園と見紛う広い峰があり、まだ小屋が先だと知る。

既に標準タイムを2時間程過ぎていて、天気も悪かったせいで辺りも薄暗くなり始めていた。

雨もぱらつき始め、もし小屋に辿り着けなかったらどうしようと、心配になってきた。

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自分の足の事しか考慮しておらず、両親にとってはきつい山行になった事を反省しながら、歩むと、ようやく七福園に到着する。

 

ここからは尾根の左右にハイマツがあり、高度感も無く安心して通過できた。

1時間30分ばかりすると、前方から人の声が聞こえる。

 

もしや山小屋か⁉️

 

全体力を振り絞り、一同歩みが僅かばかり早まった。

 

岩陰に山小屋の赤い屋根を目の当たりにした時の例えようのない安堵感。

到着すると、先程の御一行がテーブルでワインを楽しまれていた。その時に、良く辿り着けましたねと一言。

ご心配して頂いたようで、山小屋の方にも足がつった件、ご一報下さったようでした。

私も到着が遅れる旨、小屋に連絡していました。

到着し小屋の玄関で登山靴の紐に手をかけるや否や、強い雨が降り出しました。

天気も到着を待ってくれたようでした。

 

いやはやよく到着したものだ。

チェックインし、寝床に通された。想定していたより布団が心地良かった。気温はまだ低く、装備が夏過ぎたと反省した。

初めての山小屋とあり、色々と思い出深い日となった。

その夜の夕食が美味しかった事、山小屋の窓から見た夕刻の剱岳の美しさ、ランプの宿の薄暗い中の暖かい光の有り難さ、山小屋のスタッフによる小さな演奏会など、非現実性とも言える不思議な感覚で満たされた。

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翌日は雨模様との事。

予定は室堂へ来た道をUターンして戻る。

しかし、天気が悪い中またあの道を歩んで行く事が可能か不安でしょうがなく、なかなか寝付けなかった。