でんぶんじょの楽しみ

ドライブと山とスキーを最高に楽しむ。時折スピリチュアル。

巨匠達からの贈り物

今日はとても充実した一日。
 
まず午前中、昭和を代表する書道家、松井如流の展覧会へ行った。
新国立美術館で開催されており、かなり見ごたえのあるものだった。
 
最初の作品群から度肝を抜かれる。
 
書体そのものは言うまでも無く素晴らしいが、作家の生き様がこんなに表れているものは初めてみた。
書体(入れ物)に魂というか、気が封じ込められているのを感じた。
しかもおだやかな流れるような美しい気だ。
ユリの花のような・・・。
 
荒々しさや迫力ばかりが気ではない。
 
生き様が美しいからこそ、美しい書がかけるのか?
頭がぼんやりして見入ってしまいました。
 
どれも美しいフォルム。
どれだけ観ていても飽きることはなかった。
 
私の書道の師匠が、よく自慢げにおっしゃっている「あなたは松井先生の孫弟子ですよ」というお言葉を思い出し、初めてうれしく思った。
 
 
 
夜は表参道のBLUE NOTEでこれもまたブラジル音楽の巨匠、ジョイスのライブに行った。
 
ジョイスはボーカリストとしてはギターが上手すぎる。
とてもテクニカルなギターリスト。
今日もジョイス流のバチーダの軽快さが際立った。
そして声がものすごく通る。
 
ゲストのセルソ・フォンセカとのDUOも素晴らしかった。上手い人とやると面白いんだろうなあ。
セルソ・フォンセカが、バーデンのギターソロを演奏したのは意外だった。
このお二人の共演は初めてらしい。
そしてルックスはパッとしないが、かなり気持ちのよいソロを聴かせるピアニスト。
実はこの人、NYでブラジリアンとJAZZ畑を行き来する凄腕プレイヤーらしい。
 
ブラジルのスタンダード曲を織り交ぜながらオリジナル曲を演奏し、最後に代表曲のフェミニーナ。
そしてアンコールではサマーサンバ(マルコス・ヴァリー)で締めくくった。
 
こういうライブを空の下で聞いてみたい。
 
書道、音楽どちらの巨匠もすばらしい。
どちらも一日にして成らず。
毎日の生き方が作品に表れるという事を学んだ一日だった・・・。