でんぶんじょの楽しみ

ドライブと山とスキーを最高に楽しむ。時折スピリチュアル。

手作りバッグ~書道~落し物~リハビリやら

昨日は某書店で開催されていた古着物をリメイクしたバッグやブックカバー販売をしているコーナーに立ち寄る。
元々書道の蘭亭序の本を購入するつもりで出かけたのだが、販売&製作者のモヒカンのお兄さんの謙虚さとデザインセンスが気にいったので、ブックカバーとバッグを買った。(お兄さんは黒づくめのハードコア系バンドでもやっていそうなイデタチだった。)
 
モヒカンのお兄さんが、夜なべしてミシンで作ってくれたかと思うと愛着が湧いてくる一品だ。
本来革製品を製作しているらしく、(ご本人はメインでやりたいおっしゃっていました)腕は確かだ。
ハードな革小物に使用されるメタルパーツを持ち手の革にあしらうなど、古着物の柄選びとバランス感覚が気にいった。ポップでハードなのが特徴だ。
好きな事を仕事にしているお兄さんは非常に輝いて見えた。
 
早速新しいバッグを持って、今日は朝からリハビリの為病院へ。
筋トレに励む。
まだ装置(鉄が入った膝補強用品)はとれないと言われた。
しゃーない。もうしばらく我慢するか・・・・。
 
午後、書道へ。
蘭亭序のレイアウト。半切に17文字x4行。
師匠にはみてもらうも、レイアウトの字は小文字過ぎて筆に合っていないと指摘される。
短めの筆を購入(2000円の安いやつ)
 
そして師匠に色々と筆について教えて頂く。
「弘法筆を選ばず。というが、私達は名人ではないので道具に助けてもらいます。」というのが師匠のアドバイス
師匠曰く、空海は元々筆についてかなり熟知しており、日本に中国から一流の筆職人を連れてきたらしい。
弘法は筆選びの達人でもある。
知り尽くしているからこそ、どんな筆でも瞬時に操り方が分かってしまうという事だろう。
 
最近は中国から良い筆が輸入できないらしい。
理由についてあれこれ師匠とお話してみた。
どれもしっくりこない・・・・。
とにかく硯や筆など良質な書道用品が、今後は少なくなっていくという結論に至った。
 
試しに購入した筆で書いてみたが、筆先がでないので今回の作品を書くのには向いていない・・・。
手持ちの筆の筆先が最もきれいに出る事が分かった。
しかし太い筆なので、字を大きくする事に決めた・・・。
師匠でさえ一作品を書き上げる前に最低6本以上の筆を試してから書くらしい。
 
今回はなるべく筆やら道具を買い足す事をヤメて、有るもので出来る内容にしたいからだ。
新しい筆を選んで購入するのも修行だが、自分の腕前と手持ちの道具で最善の作品を書く事も勉強かなあっと言い聞かせる。
 
そしておもむろに手本と向かい合う。
蘭亭序恐るべし。
小筆で書いたとは思えない立体的かつ躍動感あふれる作品だ。
これも九成宮と同じく、5年程書き続けないと納得のいく臨書は書けないとのこと。
作品内に色んな秘密が隠されているようだ。
 
そして夜8時頃まで師匠宅で談笑。
書道の話から地震、昔の生活習慣に至るまで幅広く・・・。
白川静先生の文字の探求心が素晴らしい事にも言及され、一つの点でも重要な意味を持つ事をお話されていた。
そして師匠が若かりし時に立山登山をした写真とその風景を謳った短歌を綴ったカラーコピーを頂く。
来月、山と水という師匠の作品が、外国(どこか忘れた)で出版される美術誌の表紙を飾るそうだ。
その為、作品の説明資料として作ったものらしい。
あれこれお話ししていたら、結局師匠宅におじゃましてから4時間も経過していた。
 
そして小雨が降る中帰宅し、鍵がない事に気づく。
やばい。(汗)
あわてて不動産屋の自宅に駆け込みスペアをゲット。(スミマセン)
その後家に入れた安堵と共に、鍵がどこに行ってしまったのか冷静に考えてみた。
早速最寄駅へ赴き、落し物として届がないか念のため聞いてみたら・・・・。
 
あった~~~~!!!!
 
届けてくれた人がいたんだ!
ありがたや。
 
どたばたしたが、不幸中の幸い、鍵も見つかり一日無事に終了。
早めに床に就く事に致します。