でんぶんじょの楽しみ

ドライブと山とスキーを最高に楽しむ。時折スピリチュアル。

久々の江古田

昨日は久々に江古田へ。
ライブを見にバディーという老舗のライブスポット。
十数年前に行ったっきりだったが、そのたたずまいは変わらずアンダーグラウンドな雰囲気を漂わせていた。
 
確か最後に観に行ったのは、梅津和時さんのライブだったと思う。
そのバンドで演奏するための曲の採譜のバイトをして小遣いをもらったのを思い出した。
 
今回はギターDuoで、鬼怒&鈴木さん。プログレ王子MEETSクラシック王道王子とでもいおうか。
このDuoはたぶん5年以上結成より時が経っていると思われる。
結成して日が浅い頃一度見た事があったが、その時は正直二人で演奏する理由が見つからない程、お互いの良さが出ておらずしっくりこなかったように思えた。
それから5年程経ち、今回タンゴ組曲を演奏するというので観に行った。
 
結果、ものすごい進化ぶり。
MCのめちゃぶりと高速ユニゾンのテクニカルこの上ない演奏とのミスマッチが・・・。(汗)
 
二人がお互いに繰り出す色彩豊かな音の散弾銃・・・・。
本当にカラフルな宝石があふれ、こぼれおちるような美しい空間の演出。
音を聞いて視覚的なイメージが浮かぶ事はよくあるんだろうけど、私はこういう感覚を久しぶりにライブで感じた。
テクニカルなプレイはすごく緊張感があるけれど、テクニックだけではなく、研ぎ澄まされた名人が繰り広げる今日の演奏は長い日々の鍛錬でしか得られそうにない。
 
お目当てのピアソラのタンゴ組曲
こちらは二人も難易度の高い演奏のため、気合いが入っていたようだ。
最初は自信なさげに聞こえた音もだんだん安定とスピードを持って緊張感あふれるスリリングな演奏になる。
ニゾンは若干もたつきばらつき(日本を代表するギターリスト二人でさえ)があったが、何とか切り抜けたという・・・。
見ている方もまるでジェットコースターにでも乗せられているようなドキドキハラハラだった。
でもすごいもの見たという感覚で興奮してしまった!
このDuoのタンゴ組曲、もう少し熟成されれば神の域に達すると思われる。
 
偶然その場で出くわしたボサノバセッションで偶に会うSさんに、ライブ前半終了後に話しかけたが、鼻をすすって泣いていた・・・。
 
もちろん感激の涙だそうだ。
 
やはりこの緊張感あり美しさありのドラマティック展開に感動する同士がいたらしい。
突然思い立って行ったライブだったが、本当に宝物を見つけたような高揚感に襲われたライブだった。