でんぶんじょの楽しみ

ドライブと山とスキーを最高に楽しむ。時折スピリチュアル。

バリ島 ウブド ケチャ編

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ウブド2日目にして初ケチャダンスを今夜は観に行った。
学生の頃、音楽理論の時間にケチャを題材にしてポリリズムについて講義があったのを思い出した。
ケチャは幾多に重なるリズムの複雑さでは世界に例をみない伝統芸能だったと記憶している。→あやしい。
とにかく本物が見られるとは楽しみだ。

公演までに時間があるので、ママと夕飯にする。
NOMADというおしゃれなレストラン。
客引きがレストラン前におり、早速テーブルに案内された。
南国を思わせるヴィラ風のOPENになっている客席に生ぬるい風が吹き抜ける。
蚊も一緒に風に乗ってやってきたようで、早くも足が痒い。

オーダーはチンタオビール、チキンサテ、春巻きなど軽いものにしておいた。
昼に食べ過ぎてまだ消化されていないお腹は、ちょっとぷくっと出ていた。

ちょいとビールでいい気分になったところで、公演会場に足を運ぶことにした。

会場はもう観光客で埋め尽くされており、舞台後方に席を取った。
既にケチャの衣装に身を包んだバリの男達が舞台裏でスタンバイしているのが見える。
むさ苦しい男達の髪には、かわいいお花が飾られておりちょっと滑稽だった。
自分のパパがお花を髪に飾っているようなイメージを思い浮かべてもらいたい・・・。

ケチャダンスが始まると観光客のシャッターがまぶしく光る。
彼らはケチャケチャ言いながら、自分の担当リズムを刻んでいく。
それがドンドン重なりあっていく。
絶妙のコンビネーションでグルーブ感を出していく。
これは圧巻。やっぱり凄い!

男達は全員万歳をしながら手のひらを振るわせながら、リズムを刻み円上にグルグルと回る。
そしてパフォーマンスはどんどんクライマックスに向かう。
万歳をしている彼らの風下にいると、熱気を帯びた風に乗って汗の匂いがプア~っとしたような気がした。

最後はトランス状態になった男(本当にそうなっているかは疑問)が、赤く燃えている墨の上を歩いたり蹴ったりして観客を驚かせていた。
ハッキリ言って危ない。こちらにも火の粉が飛んできそうな勢いだ。

それにしてもこんな伝統が残っているとは、この村の人々は何と幸せなんだろうか。
彼らもみんな誇りを持っている事だろう。

最後は会場から出る観光客全員に、感謝の言葉と共に彼らと同じように一輪のお花を髪に飾ってくれた。