でんぶんじょの楽しみ

ドライブと山とスキーを最高に楽しむ。時折スピリチュアル。

バリ島 レンボガン島最終日

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いろんな出来事があったが、2泊3日のレンボガン島滞在も終わりに近付いてきた。
朝食後、まだ行ったことがないマングローブ林を目指す事にした。

田舎のメインストリートを歩き進めると、バイクをレンタルしたらしく、白人の観光客が軽快に通り過ぎて行った。巻き上げられた砂埃を吸いこみながら、レンタバイクをうらやましく思った。

ヴィラのフロントデスクにあった頼りない地図を手掛かりに、マングローブ林を目指したが、思ったより遠いようだ。

45分以上歩いても、マングローブが見えてこない。
それどころか行き止まりで来た道を戻ったりした。

しかし道中の風景がとても印象的だった。
生えている植物、土煙り、海の匂い、宗教的な街の様相など、通り過ぎる瞬間すべてが貴重な体験だった。

だけど次第にのども渇いてきて疲労感が・・・。

それから1時間半ぐらい歩いただろうか。
ようやくマングローブに囲まれた一帯に到着した時には、かなりお疲れモードだった。
終着点には、マングローブが自分の背丈よりちょいと高いぐらいに茂っているだけで、ある意味期待外れとも言える。

ちょっと周囲の様子を堪能した後、チェックアウトの時間もある為帰り道を模索し始めたが、方向がよく分からない。

そんな頼りない様子を見かねてか、不思議な犬が行先を案内してくれた。

犬は常に10~20mぐらいの間合いで前を歩く。
そして時々後ろを振り返る。
ちゃんとついてきているか確認しているようだ。

飲料水を購入する為に雑貨屋に立ち寄って、10分程度休憩したのだが、その間もこちらを伺う視線を感じた・・。
我らの方をちらっと時折見ながら、気にかけて待っているようだ。

道中、犬は道端のお供え物の米粒に一瞬目を奪われ立ち止まったが、案内犬としての役目が大事なのだろう、すぐにトコトコ音もなく前を歩き始めた。

本当に不思議な犬だなあ。
近づいてくるわけでもなく、一定の距離を保って先導している犬の姿を興味津々に追った。

そうこうしているうちに、ホテルの近くまで辿りついたらしい。

犬は、もうここからは大丈夫だよ。と言わんばかりに右折して去って行った。
突然のお別れに、ちょっとなごり惜しさを感じながら、残り僅かなヴィラまでの道程を急いだ。

たった2、3時間程度の散策にも関わらず、随分時間が経過したように感じた。
そしてすっかりお腹も減っていたので、ヴィラのレストランでランチをとった。

レストランのテラスからは、サーファーが波乗りしている姿と、海辺で海藻を干している地元人が遠くに見えるだけだ。

バリ島では、海は神様から最も遠い場所として蔑まれているらしい。
そして高い山に神様がいると信じられているそうだ。
居住区や寺院が山寄りにあるのはそのせいだろうか。

島の万物に神様が宿っていて、いつも人間を見守り、助け、時にはいたずらしたりして共存している。

レンボガン島にはそんなイメージを持った。

ぼ~と最後の島の風景をみながら、レンボガン島に深く感謝した。