でんぶんじょの楽しみ

ドライブと山とスキーを最高に楽しむ。時折スピリチュアル。

ネイティブサイエンスとは

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今日は青空のもと、恵比寿ガーデンプレイスのベンチでランチ!(おにぎり頬張る)
その後写真美術館で上映されているガイアsymphonyを観に行った。
今回で第7番目の作品だが、素晴らしい内容だった。
 
中でもとても気になったのが、ネイティブサイエンスという言葉。
地域毎に発達した科学とでも訳せるか?
地域で発達した科学が最もその土地に適した効率的な科学だという。
 
欧米で発達した科学は欧米では有効だが日本では非効率な場合もあるだろう。
北海道で発達した方法論が沖縄では非効率的な事も多々あるだろう。
20世紀では欧米的科学が発達していない国や地域を未開で野蛮な・・・・というおざなりの解釈があるが、それは現在非科学的解釈であるということ。あまりに地球の叡知を単純化してしまったところに問題があるという内容だと解釈。
地域毎で自然との共生を含めた最も効率的方法、古来から発達し受け継がれてきた科学を改めて掘り下げたとても興味深いお話だった。
 
そして上野さんの伝統農耕のエピソードは感慨深い。
イネは何が育てるのか?
人間だけではないだろう?
 
人間のエゴで無視されている現実を改めて反省させられた。
 
また伝統農耕はその地域にあるものを利用し、風土や気候にあったものを作っているという非常に効率的な叡知であるという事。昔の叡知は未来の科学と言い切る。
 
また地域だけではなくジェンダー、男と女の違いについても上野さんはふれていた。
国際的メンバーで男性3人、女性2人のグループで犬ぞりで北極を4か月間かけて横断した経験上、極限状態を突破するスタミナとは体力的な面だけではなく、精神面も含めたものだと言う。その意味においてどちらか一方が勝るスタミナを持っているのではなく、スタミナの構成内容と構成率が男女で違うだけだという事。
戦う精神力が男性的、受け入れる精神力が女性的といえるだろうか?
男女の役割についても色々と考えさせられる内容だった。
 
おっしゃるとおり地域、男女差により生みだされた叡知は古来から未来に受け継がれるのが自然だろう。
例えば同じフェミニズムという言葉が示す内容は、国や地域によって異なるのが論理的だと思う。
 
統合医療という分野を切り開いたアンドリュー医学博士の言葉も興味深い。
 
 
病気を治すのは自己の治癒力だ。
薬はそれを助けるだけだ。
みんな病気を治すのは薬だと勘違いしている。
 
この博士のエピソードも、地球の叡知の極端な単純化がもたらした勘違いだと言えるかもしれない。
  
余談だが博士は日本通であり、抹茶でおもてなしをするらしい。
子供のころに母親から読んでもらったもも太郎の絵本についてのエピソードがあったが、もも太郎がピーチボーイと訳されていた事に違和感があった!
 
魂に響くエピソードがてんこ盛りのこのドキュメンタリー映画
本当に自然というのは叡知のでっかい塊だ。
龍村監督本当にありがとうございます!
 
龍村仁さんはそのお人柄や業績も含め本当に尊敬します。
毎回素晴らしい作品に感動させられる度、自分がどう変化していけるのか考えさせられ、人生の軌道修正を施してくれる。
 
本日は会場で購入した三冊の書籍すべてに“魂の友へ”という言葉を添えてサインして下さった。
そして次回作を楽しみにしていますと言うと、次回ねえ、出来るかわからないよっと言われた。
前回第6番の上映会でサインして頂いた時も同じ質問をして同じ返答を頂いたのを思い出した。
この映画は監督の体力・精神力も限界レベルで毎回作られているのだろうし、監督の直感的なものに頼るところが大きいのだろう。(監督はガイアメッセンジャーに違いない)
 
そしてテーブルに置いてある講演会のチラシを横目に、監督がそれも持って行ってねとおっしゃったのが、なぜか印象的だった。